用意された制服に着替え
1階にあるダイニングへ向かった。

大きなダイニングテーブルには
天音1人分の朝食が置かれていた。

「お父さんは?」

近くにいたメイドに質問した。

「旦那様は今朝早くフランスへ向かいまた。」

「そう。」

天音は質問を止め目の前の朝食を食べ始めた。

「天音様。今日は早めにお帰り下さいね。」

「何で?」

「明日は旦那様の会社のパーティーが
ありますのでドレスなどの準備をしないと。」

「そっか、忘れてた。」

「もう天音様ったら…。」

「パーティーなんか興味ないもん。」

「駄目ですよ。天音様は藤崎家の1人娘。
パーティーには多くの財閥が来られますし、
もしかしたら天音様の将来旦那様に
なられる方がいらっしゃるかもしれませよ。
それに…」

「わかった!わかったから!!」

天音はメイドの話を止めた。

これ以上放って置くと話が長くなりそうだ。