夕日が沈み

辺りが薄暗くなる頃、

どこからか歌が聴こえた。

歌声は風に乗り、空気に優しく溶け込み、

そっと街に降ってくる。


歌声は微かに聴こえるが

歌っている人は何処にもいない。

誰が何処で歌っているのか

街の人は誰も知らない。


だから歌声を聴いた人々はこう言う…。



『天使の歌声』と………