「あっ、春ちゃんじゃーん」
ドアを開けると聞こえてきた声。それは帰ったと思っていた涼太のものだった。
そして涼太の顔を見て少し安心した。
いっつも能天気で、変わらないな。
今はそのバカさに救われる。
「あんた、いたの」と、ぶっきらぼうに答えると涼太は私を見て、何か気づいたようだったけれど何も言わなかった。
…泣いていたこと、ばれたのかな。
理由を聞かれたら、嫌だな。
言わないけど、きっと動揺しちゃう。
もんもんとそんなことを考えていた時、
「春、これ、あげるよ」
そう言って差し出したのは、私が一番好きなチュッパチャプスのストロベリーミルク味。
ドアを開けると聞こえてきた声。それは帰ったと思っていた涼太のものだった。
そして涼太の顔を見て少し安心した。
いっつも能天気で、変わらないな。
今はそのバカさに救われる。
「あんた、いたの」と、ぶっきらぼうに答えると涼太は私を見て、何か気づいたようだったけれど何も言わなかった。
…泣いていたこと、ばれたのかな。
理由を聞かれたら、嫌だな。
言わないけど、きっと動揺しちゃう。
もんもんとそんなことを考えていた時、
「春、これ、あげるよ」
そう言って差し出したのは、私が一番好きなチュッパチャプスのストロベリーミルク味。