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「なんで葵に帰れとか言ったの」
葵が帰ったあと、春は明らかに怒っている様子で、正臣に詰め寄った。

「つーか葵と付き合ったのなに?今まで好きな素振りなんて見せなかったのに」
「…もし遊びなら、葵と別れて」

は?なんだ、こいつ。
なんで、お前にそんなこと言われなくちゃいけねーんだよ。ああ、腹が立つ。

「不粋な真似すんなよ。俺と葵の事だ」

俺はそう言ってまた、机を蹴り飛ばした。

春はそんなことに怯まないのは知っている。そして怯まない春を好んでいたけれど今はそんな春に腹が立つ。

春には関係ねぇだろうが。
お前のはただの馴れ合いじゃねーか。