「ごめんね。今まで素直になれなくてごめん。」



ずっと素直になりたかった。



でも、近寄られるだけで苦しくて、触れられるだけで胸がギュッとなる。



この初めての感情にどうすればいいか、わからなかった。





「ごめんなさいっ」




瀬越は何も言わなかった。



いつの間にか視界が歪んでいて、



瀬越に見られたくなくて顔を伏せた。





「うまく、接する…こと、…ができないけどっ」




涙がポロポロ落ちてきた。





「それでも、瀬越が大好きなんです!」





ギュゥッーーー