「超懐かしくない?」

「うん。何年ぶりかな。」

「この前、アルバム見てて、まだイルミネーションあるのかなと思って見に来たんだ。そしたら、まだあったから、心優と一緒に見たくなってさ。」

「ふ〜ん。......誘ってくれて、ありがとう。大人になってから全然来てなかったから、何か嬉しい。」

「ほんと? 良かった。」



久しぶりに来た公園は、子供の頃の記憶よりも狭く感じ、無言で時の経過を教えてくれた。

小学生になって女の子の友達と遊ぶ時間の方が長くなり、中学生になってお互いを異性として意識し始め、別々の高校に通ううち、それぞれ知らない世界を持つようになり..........

少しずつ、少しずつ、稜との距離は離れていった。