思った通り、着いた場所は公園だった。

小さな頃、稜とうちの兄弟たちと一緒によく来ていた、思い出のいっぱい詰まった公園だ。



とても広い公園で、真ん中に大きな噴水があり、この時期、噴水の周りの広場にはイルミネーションが施される。

大人になって豪華でオシャレなイルミネーションを見慣れてしまうと、それはとても細やかなものに感じてしまうけど、当時は此処に来てキラキラ光るライトを見るのが、毎年楽しみだった。



稜と私には、この公園のイルミネーションに特別な思い出がある。

それは、大人になっていくうち、だんだんと効力がなくなってしまった大切な約束の記憶..........