「でも、すっげ〜嬉しいと思った。」

「私も。」

「あいつはあいつなりに、俺らのこと、心配してくれてたんだな。」

「うん。小さい頃からうちらの一番近くにいたのは、何だかんだ言って友哉だもんね。」

「心の中を見透かされてたと思うと、恥ずいし、悔しいんだけど、なんか頭が上がんないって言うか、感激しちゃったって言うか........。」

「わかる。あの友哉も随分オトナになったんだなぁって、驚いちゃった。」

「あははは........そうだよな。」

「でしょ?」



笑い合いながらも、目的の場所が近付いてくると思うと、だんだん緊張してくる。

歩いているうちに、稜が行こうとしている場所が、何となくわかってきた。

もしかして.........