「そう。それだけはマジで楽しみ。カニが安く手に入ると思うと、テンション上がる。」

「稜、カニ大好きだもんね。」

「横森家にも送ってやるよ。」

「ほんと?やった。」

「あ、でも、心優は、ウニとかイクラの方がいいんだろ?」

「うん。さすが、わかってるね。」

「そりゃ、わかるだろ。お前、どんだけ一緒にいると思ってるんだよ。」

「..........。」



何気ない一言が、胸に突き刺さる。

言い終えた稜からも、ゆっくり笑顔が消えていく。

生まれてから、ず〜っと一緒にいて、それが当たり前だと思ってた。

これからも、ずっと。



一生、一緒にいられるはずなんてないのに........