昨日はなかなか寝付けない上に、何度も涙を浮かべたせいか、目が酷く充血している。

クマもうっすらできてるし、ブサイクな顔。

今日がデートじゃなくて良かった。



そう言えば、稜はいつ行っちゃうんだろう。

もうそんなに時間はないはず。

ちゃんと返事もしていないし、ちょっと怖いけど、ゆっくり話したいな.........



「よっ。」

「へ? あっ、おはよう。」



振り返ると、隣の門の前に陵が立っていた。

驚いて、バッグを落としそうになる。



「今日も、さみぃな。」

「う、うん........。」