クシュン!!

友哉がくしゃみをした。

裸のままで、長々と話していたからかもしれない。



兄貴にせよ、こいつにせよ、うちの兄弟は優しいんだな。

普段は気付かないけど、改めて、そのありがたみを感じた気がする。

それから、稜がうちの家族にとってどのくらい大切で、それぞれの心の奥深くに入り込んでいるのかも。



「.......ありがと。心配してくれて。」

「あ、うん。」

「稜、いなくなっちゃうんだね。」

「.......うん。」



だから、このタイミングの告白だったんだ。

何で教えてくれないのよ、稜のアホ。