「風呂いいよ。次、どっち入る?」

「あ、じゃあ、俺、入っていい?」

「うん。どうぞ。」



兄貴は私の肩をポンと叩いて立ち上がると、着替えを取りに階段を上って行った。

代わりに弟がだらしない格好のまま、黙って空いた場所に座った。



「.........どうすんの?」

「どうって?」

「稜。」

「..........。」

「俺さ、何だかんだ言って、お前らって、最終的にはくっつくと思ってた。」

「何、それ。」

「てかさ、ちっさい頃の約束通り、マジで結婚するって、どっかで信じてた。」

「 何でよ?」