「稜は俺にとってホントの弟みたいなもんだし、お前ら、ずっと両思いだっただろ?」

「 わかってたの?」

「そうじゃなきゃ、こんなお節介しねぇよ。」

「.........。」

「この年になるまで、よくもまあ二人して意地張ってたよな。」

「そんなんじゃないよ。お互い、気付いてなかっただけ。」

「でも、もうちゃんと伝わったんだろ? だったら、稜の勇気、認めてやれば?」

「.........。」



バタンと勢いよくドアが開いて、今度は友哉が入ってきた。

お風呂あがりでバスタオルを巻いていて、上半身は裸のままだ。