ドキドキしながら店内に入り、窓際の席に座って、窓の外を見下ろすと、下にはイルミネーションの海が広がっていた。



「うわぁ、キレイ。」

「気に入ってくれた?」

「うん、もちろん。」

「やっと、いつもの顔、見せてくれた。」

「.........え?」

「稜がいないと緊張する?」

「いや、ううん。 そ、そんなことないよ。」



って、そんなに全力で否定したら、本当は気にかかってるのがバレバレだ。

やだ 、気まずくならないかな..........



「あ、ごめん。今の質問、意地悪だった?」

「ううん。」

「ちょっと焼きもち妬いちゃた。」

「へ?」

「ま、その話は、また後で。」