「航佑、一緒なんだ。」



その言葉に、ドキッとする。

稜に誘われて嬉しかったはずなのに、予想していなかったその名前に、それ以上に反応してしまう。

あれ？ どうして？

やっぱり彼のことが、気になってる........？



その日は三人で航佑の車に乗り、ドライブがてら、ご飯を食べたり、ボーリングをしたりして、夜遅くまで遊んだ。

うちの兄弟抜きで稜と出かけるのは久しぶりだったし、二人を見ているのは、とても楽しかった。

見ていて仲が良いのがわかったし、二人の間に流れる何とも言えない空気感は、互いを信頼しているからなんだと思う。

普段、稜と友哉を見ていてもわかるけど、決して会話が多い訳じゃないのに態度で伝わるその感じは、きっと男の子同士特有のものなんだろう。