「稜.......待たせてごめんね。」

「ううん。俺も、もっと早く素直になれば良かった。」

「稜のこと、愛してる。きっとホントは、ずっとずっと前から。」

「俺も愛してる。今までも、これからも。」

「稜.......。」

「愛してるよ、どんな時も.......。」

「.......うん、ありがとう。」



振り出した雪が、一瞬、去年の悲しい日を思い出させたけど、そんなのもう何でもない。

あれはあれで、俺たちにとって必要なことだったんだろうと思えるし、懐かしい思い出として、胸にしまっておける。



なぜなら、人生で一番大切な約束を、一番大切な人とできたから........