「私、稜のお嫁さんになりたい.......。」

「心優.......。」

「.......ダメ?」

「ダメな訳ないだろ。これから、俺について来てくれる?」

「うん.......。」

「結婚しよう。ずっとそばにいるから。もう二度とお前のこと、離さないから。」



心優は唇をぎゅっと結んで、大粒の涙をこぼしながら頷いた。

また胸の奥が締め付けらるように苦しくてなって、抑えていた心優への思いが押し寄せて来た。



この瞬間、届かぬ思いは、絶対的な愛しさに変わった。

俺はこいつのことを本気で愛してるんだと、強く強く思った。