「私ね、結婚って、ある程度好きな人となら、何とかなるものだと思ってたの。お金に苦労することなく、好きなことをして毎日を過ごして、私のことを大好きな旦那さんに大切にしてもらいながら過ごすのが、幸せって思ってた。」

「..........。」

「でも、違った。全然幸せじゃなかった。」

「..........。」

「旦那さんのこと、結構好きだったの。だから、結婚したら、もっともっと好きになれると思ってたのに、なれなかった。逆に、旦那さんは私にメロメロだったのに、どんどん冷たくなっていった。私が何にもできないから、イライラしたのかもしれないし、単純に飽きられちゃったのかもしれない。まともに話し合う機会もなかったから、原因はわからないけど、結婚するべきじゃなかったってことだけは確か。」

「.......で?」