次の日の夜、稜に「Happy birthday」ってメールして、今、電話してもいいか聞いてみた。

お誕生日だし、誰かに祝ってもらってるかもしれないし.........

もしかしたら、カワイイ彼女ができちゃってるかもしれないから。



でもそうしたら、すぐに電話がかかってきた。



「もしもし、心優? メールありがとう。」

「うん。お誕生日おめでとう。」

「ありがとう。今、会社の同僚の驕りで飲んで、帰るとこ。」

「お誕生日だから?」

「そう。」

「昨日ね、友哉がついにお父さんとお母さんを説得したよ。」

「お、やったじゃん。」

「びっくりした。智沙ちゃんと温人のこと、どれだけ思ってるか、一生懸命訴えてる姿、すごくカッコ良かった。何か友哉じゃないみたいだった。」

「ふ~ん、すげーじゃん。俺も見たかったな。」

「でしょ。」