「兄貴も心優もありがとう。てか、何、泣いてんだよ、心優。」

「だって.....カッコ良かったよ、友哉。」

「ほんと?」

「ビデオ撮って、智沙ちゃんに見せてあげれば良かった。」

「やめてくれよ、恥ずかしい。」

「いや、マジ、すげぇよ。俺も感動した。友哉じゃないみたいだった。」

「じゃ、兄貴の時はビデオ撮ろう。」

「あ、それは遠慮する。」



あはははは.......って、笑い合いながら、この二人が兄弟で良かったなって、しみじみ思う。

お父さんを口説けて、本当に良かった。



「後で、智沙と温人、連れて来る。兄貴と心優には、これからも世話になることがあると思うけど、頼むね。」

「うん、もちろん。」

「任しとけ。」