まだ温人のことを話していないのに、もう心配されちゃってる。

無理もないよね。

お父さんからしたら、まだまだ末っ子で悪ガキの友哉のイメージが強いんだろうな。

でも、これからが本題だよ。

頑張れ、友哉!!



「もちろん。覚悟はできてる。」

「そうか。なら、父さんも応援するから頑張れ。」

「ありがとう。.......でさぁ、話しておかなきゃいけないことがあるんだけど。」

「何だ?」

「.......彼女、子供がいるんだ。」

「はぁっ?」



ガタッと音がして、湯呑がひっくり返ってる。

お父さん、ほんとにコントじゃないんだから。

お母さんも口をポカンと開けたまま、固まっちゃってる。

そりゃそうだよね。

驚かないほうが、おかしいか。