「お前との約束、ちゃんと覚えてるよ。今回は俺にも予測できないことが重なったから、心優を泣かせてしまって申し訳ないと思ってる。でも、だからって、お前に渡す訳にはいかない。俺は心優を離さない。」

「.......わかった。そこまで言えるんなら、大丈夫だよな。」

「うん。付き合い始めた頃と気持ちは変わらない。むしろ、心優と気持ちが通じ合えて、強くなったと思ってる。心優にちゃんと伝わってないなら、それは俺の責任だよ。不安がってるなら、それを取り除く努力をするから、俺のことを信じてほしい。」

「うん、わかった。」

「ありがとう。」

「その代わり、何があっても、約束は必ず守れよ。」

「うん。」

「守れないなら、俺はいつでも心優を迎えに来る。」

「わかった。約束するよ。」