友哉は、もう自分が居るべき場所を見つけたんだな。

愛する人のために、一生懸命生きる。

俺なんかより、よっぽどオトナだ。



それに引き換え、俺は未だに、仕事でも、恋愛でも、自分がどうなりたいのか、まるでビジョンが見えていない。

焦ることはないと思っていたけど、俺にもそろそろ考えなくちゃいけない時期が来たのかな。



こっちに戻って、確信が持てたことがある。

情けないけど、俺はきっと心優のことをハッキリさせない限り、ここから抜け出せないまま、フラフラし続けるに違いない。



だから、航佑に会おう。

会って、心優の幸せを確かめよう。

二人の幸せを見届けられれば、それだけでいい。

心優のためにも、自分のためにも、前に進むキッカケが欲しいから。