温人は、家に着く頃、目を覚ました。

遊び疲れたからか、寝起きはグズグズしていたけど、友哉の顔を見たら、とても嬉しそうに駆け寄って行った。

つたない言葉で、今日あったことを夢中で話している。

血は繋がっていなくても、温人にとって、友哉はもう完全に家族なんだろう。



「今日はありがとう。助かった。温人、すごい楽しかったみたい。」

「俺も楽しかった。子供って、可愛いいな。」

「稜も早く結婚すればいいじゃん。」

「冗談言うなよ。で、彼女どうだった？」

「疲労だって。バイト増やしてたみたいだし。」

「そうか。」

「彼女、俺が生活費入れたいって言うと嫌がるんだ。今はまだ中途半端な関係だからだと思うんだけど。だから、さっさと籍入れて、少しは楽にしてやりたくて。」

「うん、そうだな。」

「近々、勝負してみるよ。」