航佑はニコニコしながら助手席の方へ身を乗り出し、肩を抱き寄せた。



「でも、嬉しい。これって、いつでも好きな時に会いに来れるってことだよね?」

「そう。だから、早く家を出たかった。」

「一緒にいられる時間が増えるね。」

「うん。今日みたいに休みが合わなくても、ゆっくり会える。」

「すごい嬉しい。今からウキウキしちゃう。」

「俺も。」



目を合わせて微笑み合い、キスを交わす。

これから二人の間に始まろうとしていることを考えると、胸が高鳴る。

こんなに幸せなんだから、何も迷うことなんてない。

私はこのまま、航佑について行けばいい。