夢を見ているようだった。

手が届くはずのない広告マン達のアイドルが、向こうから誘って来た。

こんなことって、あるんだろうか?

すっかり有頂天になった。



真由子は、俺より三つ年上だった。

大きな瞳、ツヤツヤの長い髪、華奢で細いしなやかな手足........

どれもつい見惚れてしまうほど魅力的で、一緒にいると、人の目を集めていることも多々あった。



くるくる変わる表情、年上のくせして甘えん坊な性格、時折見せるお姉さんっぽい優しさ.........

会う度、好きになって行く気持ちは止められなくて、いつの間にか、俺は真由子に夢中になっていた。