航佑は、なんでこんなに優しいんだろう。

心が広くて、あったかくて、どんな時でも動じずに、私を正面から受け止める強さを持っていて..........

稜とは違う種類の安らぎで、私を包みこんでくれる。

いつも確かな愛情で守ってくれる。

だから、私は航佑と離れられない。



車はお店に着いた。

駐車場に車を入れてすぐに、自分から航佑の胸に顔を埋めて抱きついた。



「ギュ〜って、して.......。」

「......心優?」

「愛してる.......。」



「わかった」って言う代わりみたいに頭をポンポンしてから、両手で抱えこむように、航佑は私を抱きしめてくれた。