ーーー パシンっ!!


左の頬に痛みが走る。

ついに爆発したのか、真由子さんが私を平手打ちした。



「うるさいわね!」

「..........。」



ショックで言葉が出て来ない。

すごい形相で睨みつける真由子さんは、何だか普通じゃないみたいにも見える。

私の言った言葉は、恐らく図星だったのだろう。

ケンカをしかけたのは私だから、殴られたのも仕方ない。



でも、何でこうなるの?

私達は愛し合っているのに。

誰にも邪魔する権利はないはずなのに。



私はただ、航佑と一緒にいたいだけなのに..........