帰り道、電車に揺られながら、明日の献立を考える。

彼女がどうして現れたのか、航佑はどこかで聞けたかな。

航佑だって、きっと辛いんだよね。

ダメだな、私が信じてあげなくちゃ..........



そんなことを考えながらウトウトしていたら、地元の駅に着いていた。

慌てて飛び起き、電車を降りる。

改札を抜け、いつもの道を家に向かって歩いていると、何か違和感を感じる。



誰かに見られてる?

追けられてる?

怖いけど、周りを気にしながら、家路を急いだ。




駅前の雑踏を過ぎ、住宅地に入ると、辺りは急に静かになる。

そのせいで、後ろから微かに靴の音が聞こえ始めた。

カツカツと鳴るかかとの音は、女物の靴音。

もしかして、これは..........