友哉の表情が、だんだん柔らかくなってきているのがわかる。

話して、楽になれたなら良かった。



誰にも言わず、一年以上そんな生活をしてきたんだから、苦労も多かったに違いない。

友哉にまったく迷いはないようだし、それでも結婚に踏み切るくらい、こいつの彼女と彼女の子供への愛情は、確かな強いものなんだろう。

だったら俺は友哉の勇気を買いたいし、背中を押してやりたい。



「頑張れよ。俺はいつだって、お前の味方だから。」

「うん。そう言ってくれると思った。」

「え?」

「だから、最初に稜に話したかった。」

「そういうこと?」

「だって、子供の頃からずっとそうじゃん。」