友哉は視線を落としたまま、真顔になって、黙りこんだ。

それだけで、ただならぬ雰囲気が伝わって来る。



「.......で、何?」

「俺さ、結婚しようと思うんだ。」

「えっ! マジ? ホントかよ?」

「うん。」

「うわ、すげ〜! おめでとう。てか、いつの間にそんなことになってんだよ。超ビックリした。」

「知り合ったのは大学の時なんだけど、ちゃんと付き合い始めてからは、一年半くらいかな。」

「え、俺が向こうにいる時から付き合ってたの?」

「うん。」

「何だよ、全然知らなかった。そんな気配も見せなかったよな?」

「あ、いや、それには訳があって。」

「え、何?」