行き場のない気持ちを理解してくれる友哉といると、心がほぐれる。

何でも素直に言えてしまうし、認めてもらえるから楽になれる。



思えば小さい頃からお互いに、良いことも悪いことも、何かあった時には真っ先に報告し合い、一旦、落ち着いてから周りに話していたように思う。

家族同然であっても本物の家族じゃないから、話し易かったのかもしれない。

心優だけじゃなく、こいつも、俺にとっては間違いなく、代わりのいない特別な存在だ。



「そう言えばさ、お前、話したいことあるって言ってなかったっけ?」

「あぁ、うん。」

「電話じゃ言えないって、そんなすごい話なの?」

「.......うん、まぁ。」