電話では言えない話が何なのか、それだけは気にかかるけど、友哉に会えるのは嬉しい。

友哉は俺にとって家族と同じ。

転勤当初は生活でも仕事でも苦労することが多かったから、くだらない内容ながらもマメに連絡をくれる友哉の存在に、どれだけ救われたことかわからない。



心優とのことを誰より真剣に考えてくれたのも、間違いなく、こいつだ。

残念ながら、本物の家族になることはもうないだろうけど、こいつはきっと、一生、俺の弟であり、親友なんだと思う。



こっちに来てから、そういう身近なヤツに会うのは初めてだ。

友哉が向こうの空気を連れて遊びに来るのが、待ち遠しい..........