「美味い。お店のやつみたい。」

「ほんとですか? 」

「フワフワにできてるし、このソース、何? ブルーベリー? 甘酸っぱくて美味しいね。」

「良かったぁ。」

「前にも話したかもしれないけど、俺、家が隣りで同い年の幼なじみがいるんだ。そいつがお菓子作るの好きでさ、しょっちゅう、いろんなもの作ってくれたんだよね。」

「.......え?」

「何か思い出して、懐かしくなっちゃった。」

「あの、それって.......女の人ですよね?」

「うん、そう。」

「今でも仲良いんですか?」

「すっげー仲良い。家族ぐるみでね。」

「そうなんですか?」

「うん。生まれた時から一緒だから、お互い知らないこととかないんじゃないかな? 多分、これからもずっと、女の子としては一番近い存在なんだろうし。」

「..........。」