友哉は、頻繁にメールも電話もくれる。

大した内容じゃないけど、それはそれで嬉しいし、あいつなりの優しさなんだと思う。

心優が元気で過ごしているという報告にも、毎回、胸を撫で下ろす。



ーーー ピンポーン



またあの子かな........

気にしてくれるのは有難いけど、最近、少し困惑気味だ。



彼女は俺が所属するチームの営業事務を務めている。

こっちに来たばかりの頃、慣れない雪道に、外回りに行くだけでも苦労していた俺に、いろいろ親切にしてくれた。

先輩の話に寄ると、どうやら転勤当初から、俺を気に入っていたらしい。

家が近いこともあり、ついつい甘えているうちに、仕事以外でも何かと世話を焼きたがるようになってしまった。