さっきの顔は、イブの日にホテルで見せた顔と同じ。

自分のことだけでいっぱいいっぱいだった私が、知らないうちに航祐を苦しめ、我慢させ続けていた証拠。

ごめんね、航祐。

もうそんな顔させないから.........



「これからは、ここに来れば航祐と一緒にいられるんだね。」

「うん。」

「嬉しいな。いっぱい航祐に甘えちゃお。」

「いいよ。あ、でも、やっぱりダメ。」

「何で?」

「俺が甘えたいから。」

「..........ふっ。」



思わず吹いてしまう。

航佑がこんな可愛いことを言うのは珍しい。

安心して、だんだんリラックスしてきたのかな。