頭の中が空っぽになるくらい夢中でキスをして、抱き合ったまま、もつれ合うようにベッドに倒れこんだ。

すぐさま胸元に航佑の手が滑り込み、あらわになった私のカラダの上に舌を這わせて行く。



今までだって、何度も航佑とそうしてきたはずなのに、瞬時に感じたことのない高揚感に包まれる。

全身をくまなく愛してくれる航佑の体温に、言いようのない安らぎを覚える。



抱かれながら、完璧な彼氏だった航佑が見せた脆さを、もっともっと見たいと思った。

弱い所も、ダメな所も、全部受け止めたいと思った。

そばで守ってあげたいと思った。



私だって「離さない、誰にも渡さない」と思った..........