イブの日は、仕事の後、航佑と待ち合わせた。

去年、初めて二人きりで会って、付き合うことを決心した場所で。



航佑と会うのは、この前の日以来。

もちろん、メールや電話では毎日のようにやり取りしていたけど、ここの所、私はずっと気持ちが不安定になっていた。

原因を知っているだけに、航佑には余計な心配をたくさんさせてしまったはず。

そうじゃなくても、航佑は今までの一年間、稜と私の心の内を察し、苦しみながら私を愛し続けてくれた。

これ以上、航佑を悩ませるようなことはしたくない。



何があったのか、きちんと隠さずに話そう。

私が選んだのは、航佑なんだから........