「なぁ、心優........。」

「うん?」



ブランコを止め、噴水の方を向いたまま、稜は話し始めた。



「俺さ.......多分、お前のこと、ずっと好きだった。」

「多分?」

「小学校の高学年くらいからかな、俺らって、よくからかわれてたじゃん?幼なじみ同士、好きなんだろ?みたいな。」

「うん。」

「照れかくしで、ちげ〜よとか言ってカッコつけたり、わざと離れたりしてるうちに、本当の気持ちがわかんなくなっちゃったんだな、きっと。」

「..........。」

「アホだ。.......そのくせして、お前が他の男といると面白くないとか、なんか盗られたみたいだとか、いつも何となく思ってた。」

「......ほんと?」

「うん。」