思いがけない言葉に、溢れる涙を止められない。

混乱して、こんなにも胸を締め付ける感情が、どんな気持ちから来るのかさえ、自分でもよくわからない。



だって..........



「稜......。」

「......ん?」

「私は、わかってたよ。私は稜のこと、ずっと好きだった。」

「..........。」

「でもね、稜はサッカー部入ってからモテモテで、いつも女の子に騒がれてて、可愛い彼女がいて.......私なんかの入る隙なかったし、所詮、私なんて兄弟みたいな存在なんだろうと思ってた。」

「..........。」

「大人になってからも、彼女がいない期間、あんまりなかったでしょ?」

「..........。」