「どういうことだ?」
「…」

良はそれ以上言わなかったが
玲は何と無く察した。

「そうか…やっぱりそうなんだな…」
「……」

玲は再び布団に入った。
「玲…ごめん」
「いいよ…もう俺のじゃない」
「…」

玲は重たく冷たい声で言うと
良は口を閉ざした。

明日は日曜日、良は小夜を連れて
遊園地に行くと言う。
明日は小夜の誕生日なのだ。

「なぁ…俺も行く…」
「どこに?」
「遊園地だよ、いつもお祝いの時には
小夜と俺と良だったろ?」
良の方に顔を向けると、
良はクスッと笑って
「そうだったね」と呟いた。