「そっか、隠し通すつもりなかった。
 まぁ、昔のことだから。」


言った時は、俊秀が目を丸くしていた。



私は、帰ろうと横切った時___


俊秀が私の腕を引っ張った。抱かれた。


振り返る。


俊秀はいつまでも優しかった。


「私は優しくされる資格ないよ。臆病者で、ヤキモチ焼きだし、
馬鹿でしょ。」と私が言いくるめる。



俊秀は「美友は馬鹿じゃない。」


「馬鹿だって! 今も俊秀に気持ち傾いてるもん。」