「そう純星は、これから先...佑波とずっと...」
と言おうとしている美那の言葉を止めた医者。


「出来ることはしました。ですね、
治る可能性は厳しいと言えます。」


みんなが口をつぐむ中で俺は


「悔しくないのかよ、純星、こうなって、樹乃は
泣かないんだな!」と樹乃を責めたてた。



「悔しくない。悔しくなんかない!!」


刑事だなんて誤解だ。
俺は純星の人柄と人情を信じる。」


俺は樹乃の涙を見た。



その夜、病院へは美友と佑波が泊ってくれた。