ひとしきり泣いた後、私はもう一度手紙に目を通す。


亮太は何を思って、この一言を書いたのだろう…。


この一言に何を託したの?




この半年間…


亮太は何を思っていたの?


辛かった…?


苦しかったかな…



もしそうだとしたら…

私のせい…なんだよね…




亮太のために、連絡を絶った。


だけど…違ってた?

亮太を苦しめるだけで…


私の出した答え…



間違ってたのかな…






チケットは明日の夕方の日付…


チケットをよく見つめると…私が買ったチケットと少し違っているように思えた…。



私は財布にしまってあるチケットを取りだし…見比べてみると…




やはり違う…。



チケットの横に、手書きで指定席という文字と、暗号のような数字が並んでいる…。


なんだろう…




でもこの時は、それ以上不思議に思わなかった。



だって…


もうすでに私の心は…


明日の舞台でいっぱいだった…。