会場には溢れんばかりの人…。
この中には沢山の亮太のファンがいるんだ…。
私は…その一人なんだ…。
自分にそういい聞かせ、中に入る…。
すると…私の目に飛び込んできたのは…
翼…
私も会ったことのある翼の同期の人と…
一緒だった。
私は咄嗟に隠れた…。
どうして…
翼が…?
私は…焦る一方で…翼が女の人と一緒にいてくれたことが嬉しかった。
ここで…鉢合わせしたら…
翼を困らせてしまうかもしれない…
もしかしたら…翼の大事な人になっているかもしれない人が…私と鉢合わせすることで…不安に思ってしまうかもしれない…。
そう思うと…
私は、自然と…会場から出ていった。
亮太に会いたかったけど…
それよりも…翼と鉢合わせすることのほうが怖かった。
翼の幸せを奪いたくなかった…。