『あの…ほんとに新聞はとりませんよ…何度電話頂いても…。』


…私、ちゃんと話せてるかな…

ドキドキして…声が上擦っちゃってる…


なのに…

『違うんです。新聞はもういいんです。あの…個人的に、松井さんと話がしたくて…。』


『えっ…何言って…』


更にドキドキするセリフ…

私の携帯を持つ手が…震えて…落としそうになる…


『あの…こうして話をしたり、メールしたり…それだけでもいいんです…。』


『むっ無理です!だって…私、婚約してるんですよ!』


『友達として!…友達としてなら問題ないですよね?』


…なんで…?


友達として?でも…



渋る私に、必死になってお願いしてくる新聞屋さん…


私の心が揺れる…



私も…この人のこと…知りたいかも………??!