台詞が飛んで…

俺は何度も台詞を言い間違えたり…

変な間を作ってしまったり…



散々だ。




しっかりしろ!
この舞台はいろんな所で注目をされてるんだ!!

俺のミスが…今後の劇団を左右するかもしれないんだ…!!



そう思っていても…


俺の頭は…理夜でいっぱいで…



俺は改めて、理夜の存在の大きさに気付かされた。








そんなダメダメな俺は、回りのフォローでなんとか切り抜け…



舞台は幕を閉じた…。





そのあと…


監督から、ひどく注意を受けたのは言うまでもなく…


監督の、

『主役はお前しかいないんだぞ!自覚をしっかり持て!』


という言葉に…胸が痛む…。



嬉しい反面…


理夜がいないとダメな俺の未熟さを痛感して…


かなり凹んでいた。