わたし(志水里美)
結婚して久保崎から志水に変わりましたがこのときはまだ久保崎です。
実話の小説を読んでいただけたらわかると思いますが相当修羅場の場数を踏んでおります。
今は旦那とアパート暮らしです。
翔太(志水翔太)
あまりこれには登場しないかと思いますがわたしの旦那です。
でもこのときはまだ彼氏でしたが…。
自分で言うのもなんですが、最高の男です。
志穂(木下志穂)
わたしの親友。
美人で美容師。
口は悪いけど相当いい奴。
洋介(久保崎洋介)
1つ上のわたしのいとこ。
ほんとに柄が悪い元ヤン…。
口も悪いしキレると殴るし…。
ウィル(ウィルソン豪)
わたしの元彼。
ハーフでとてもいい奴。
猛(中林猛)
わたしの親友で志穂の彼氏。
志穂と店は違うけど同じ美容師。
裕太(久保崎裕太)
わたしの弟。
鳶職をしててこいつも柄が悪い。
梢ちゃん(高村梢)
1つ上で結婚しとる1児の母。
見るからに元ヤンで水商売しとったって感じ。
でもすごくええ人。
千尋ちゃん(山本千尋)
1つ上でスナックでバイトしとる。
明らかに元ヤン。
金髪で目つきが悪くてでもすごいええ人。
隼人くん(田中隼人)
1つ上でしょっちゅう登場します。
イケメンなのに彼女出来てもすぐフラれる。
梢ちゃんの元彼。
博くん(仲村博)
1つ上で背が180以上ある。
八重歯で結婚しようと思ってる彼女がおる。
大悟くん(石川大悟)
1つ上で背が低く、太ってる。
いっつも笑っててみんなも笑わせるムードメーカー。
ちなみに1つ上の人らはみんな洋介くんの友達として知り合いました。
志穂らは高校で知り合いました。
そして主役。
拓也(吉岡拓也)
わたしと同じ歳。
知り合ったきっかけは洋介くんと同じ会社ということだった。
金魚の糞のように洋介くんについてまわり、久保崎家に居座ってる。
金を出すから洋介くんは置いてるけど、こいつの言動はありえない。
嘘を平気でつく、平気で暴言を吐く(何度もボコられかけてる)、携帯を覗く、自意識過剰。
外見はいたって普通。
イケメンでもなければ、かっこ悪くもない。
服も普通。
オシャレでもなきゃ、ださいわけでもない。
なんさん性格に問題がありまくる奴でわたしもみんなもコイツが嫌い。
ただ、洋介くんがなぜか可愛がっている。
こんな感じがこの登場人物かと。
架空の人物はまた後で登場します。
──カチカチ。
ボタンを押す音が聞こえる。
ふと後ろを見ると携帯をイジる男。
コイツはいつの間にか家に居候のように居ついとる男、拓也。
でもいじってる携帯は…
「あんたまた人の携帯いじって!!わたしのやん!!返して!!」
立ち上がってデコったド派手な携帯を取り上げた。
「里美つまらんな。浮気の1つもしとらんっぽいやん。」
こんなんは日常茶飯事。
こんな言葉を言い返すと後からとんでもないケンカになる。
我慢…我慢。
「里美、別に可愛くもなんともないのになんで翔太さんみたいな彼氏が出来るんやろうな。里美が本命やろうし。」
本命…。
ハナから浮気しとるような言い方してくれるやん、この男。
シカトしてると…
「言い返さんっつーことは浮気は黙認ってわけや。都合ええから付き合っとってくれるんやろな。」
いい加減腹が立ってくる。
「俺とか、翔太さんみたいなんは1人の女で立ち止まっとったらもったいないしな。」
いいえみなさま、こいつは女に相手にされません。
普通だけどほんとに性格が痛いんで。
俺とか…って翔太とお前一緒にすんなってそろそろキレそう。
「里美みたいなとりえのない女、どこがええんやろ。」
その瞬間、目の前に落ちてたリモコンを思いっきり投げつけました。
口だけが達者な男には暴力でかかるしかありません。
「痛っ。このクソ女、何してくれるん!?」
「お前、出て行きたくないんやったらその口塞げ。」
わたしの顔は相当キレとったやろう。
これ以上言うとほんまに出ていかされる思ったんか、拓也は黙った。
「暴力女なんて絶対ゴメンやわ。」
そう言うと自分の携帯をいじり始めた。
こいつは出会い系をしまくっとる。
某無料サイト。
相当メールしまくっとる。
それを普通に言うから神経を疑う。
「拓也、今何人メル友おるん??」
「未知数。」
おもんなっ…。
相手にするのも疲れるから話すのをやめてまたテレビを見とった。
わたしが何でこの家におるかっていうと弟を待ってるから。
いつもは彼氏の家だけど今日は弟の誕生日やった。
プレゼントやろう思て待っとった。
そんなとき弟が入ってきた。
今日は誕生会を彼女とするらしいから早く出ていくらしい。
だから早めに来てたってわけ。
「裕太、おめでとう。はい、コレ。」
わたしは裕太の好きなブランド、トミーフィルフィガーの時計をあげた。
あけた裕太はほんまに嬉しそうな顔をしとった。
それはわたしも嬉しくなる。
「裕太くん、俺もあるで。」
そう言って拓也も裕太に何か渡した。
こいつたまには気きくやん。
そう思ってたら大間違い。
それはオ○ニー○ールとエッチな本。
しかも本は見るからに新しいのじゃない。
こいつの見終わった奴やん。
包装もしてへんし、どう考えても私物を分けてやっただけ。
姉の前でこんなんもらった裕太、顔が引きつっとった。
「俺、彼女で満足なんで。」
そう言って付き返す裕太。
「拓也くん、使ってええで。」
そう言うと拓也はすごい笑顔で受け取ってまたそそくさとなおしよった。
こいつ…最低や。
人間性疑うで…。
こんなんは軽い方。
こいつは平気で人の家の風呂出しっぱなしで出かけてガス代すっごい請求が来たことがある。
キレても俺やないの一点張り。
あんときの叔母のキレようはハンパじゃなかったけどな。
わたしの下着を平気で盗む。
部屋に置きっぱなしのがまだいっぱいある。
その下着を手で持ってるところを洋介くんが目撃しとって大爆笑しとった。
笑いごとじゃない!!
洋介くん以外への暴言が激しい。
ワキガやないのに平気で大悟くんとかに
「大悟くん、ワキガひどいなー。」
って言う。
みんなわかっとるけどワキガの犯人は拓也。
自分なのに人になすりつける。
一度大悟くんがブチキレて拓也をボコボコにしたっけ。
でも懲りずに拓也は
「今日、ワキガ来るんやろか…。」
と言ってたりする、今でも。
「なぁ、拓也どうにかならんの?ほんまムカつくんやけど…。」
わたしの不満をアパートに帰って洋介くんにブチまけた。
横で翔太が笑っとった。
拓也のアホ話は翔太のお気に入り。
「そなん言うたって俺にはあいつがおると得ばっかやねん。飯買ってきたり、作ったり、仕事変わりにしてくれとったり…。」
あいつほんま洋介くんに媚び媚びやんけ…。
大体、洋介くんがこうやってかばうからわたしたちに対して調子に乗る。
何言うたって許されると間違う。
「ちょっと何か言うてよー!!未だに大悟くんのことやってワキガ言うとるで??」
そう言うと洋介くんの笑い声。
こいつは何もする気はないということがわかった…。