一年が過ぎ、二十歳。優那達は成人式を迎えた。

「久しぶりー。優那、貴大」

陽菜も同じ地区の成人式に参加しているけれど、同じ中学の人と話している。
近状を教えあっていれば、恋愛の話になるのは自然なこと。それは親しい間柄であればあるほどそうなる。
貴大は陽菜を紹介するけれど、優那は陽輝を紹介すべきか悩んでいた。
けれど、ひと月程前。優那の誕生日に陽輝の言葉を思い出し、陽輝の写真を見せた。
そこからは質問攻め。年齢が近いとは思えない陽輝だからこそ、興味津々な同級生達。
その後。優那が帰宅した家に陽輝がいた。
振袖姿が見たいという思いともう一つ、特別な理由があった。