「優那ちゃん。僕は君が好きです。ずっと前から君が好きでした。
世間体を気にして、年下の志摩くんや陽南からも気持ちに素直になっていいと言われても素直になれずにいました。無意識に君を傷つけていた情けない僕です。
気持ちよりも先生と生徒という立場に甘えて、自分自身を守りたくて、一番大切にしたいはずの君を傷つけてしまった情けない僕です。そんな僕でもいいのなら……。僕と付き合ってくれませんか?」

やっと聞けた陽輝の想い。
この二ヶ月、諦めることばかり考えていた優那は涙を流して頷くことしか出来ない。

「優那ちゃん。泣いていてはわかりませんよ」
「竹本さん」
「はい」
「私も竹本さんが好きです。ずっとずっと好きでした」
「ありがとうございます」

ぎゅっと抱き寄せられると、温かい温もりを感じる。そして、優しいキス。甘いキスが振ってくる。
それは、陽輝と気持ちが通じ合った証拠だった。